建設から20年以上経過した橋梁では、長期供用性を確保するための方策が講じられています。また、大型車交通量の増加や車両の大型化に伴い、橋梁各部に疲労損傷が報告されています。特に、鋼床版橋では、疲労損傷が顕在化しつつあり、損傷の発生部位・発生状況、現場施工条件等に応じた効果的な対策が求められています。
老朽化した既設橋の延命化を図り、健全性やサービス水準を保つため維持修繕工事が進められています。
鋼床版上のアスファルト舗装撤去にはブレーカーを用いた人力"はつり工法"が一般的に行われており、鋼床版上面に損傷を与える可能性があり、作業時に大きな騒音を発生することから作業方法の改善が求められています。
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そこで、騒音低減に効果を発揮し作業効率も高い電磁誘導加熱鋼床版アスファルト舗装撤去システムを新たに開発しました。
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電磁誘導加熱鋼床版アスファルト舗装撤去システムとは、電磁誘導加熱によって鋼床版とグースアスファルトの境界を加熱し、接着を解くことにより、アスファルトの剥離・撤去を容易にするシステムです。このシステムにより、修繕の作業効率を上げ、鋼床版を傷める事故を防ぎ、騒音・振動・粉塵の発生も抑えます。
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